アーティストインタビュー 米倉千尋氏 
いちばん描きたかったのは仲間との“絆”です

−−「ライオンの翼」は本作、『エルヴァンディアストーリー』のために書き起こされた曲とのことですが?

米倉 千尋氏(以下、敬称略):そうですね。最初にストーリーのプロットを読ませてもらって。まだその時は細かい描写は書かれていなかったんですけど、RPGというジャンルが大好きなのでイメージはある程度固められたんですよ。シミュレーションRPGは仲間と出会い、敵を倒して、平和を取り戻していくのが醍醐味ですよね。だからその仲間たちとの“絆”をいちばんに描きたいなって…。それと私自身のなかでは、戦いに挑む人ってライオンのイメージがすごくあるんですよ。ライオンたちが互いに向き合って、手をつないだ時にそれが翼になっていく。それがこの曲を作る時に浮かびました。それで歌詞にも“緑の草原を〜”と書いたんですけど、実際のメインビジュアルも背景が緑の草原なんですよね!もちろん偶然なんですけど、このリンクは嬉しい驚きでした。

−−ゲームの主題歌ということで、心に思うことは何かありますか?

米倉:主題歌がかかると「ゲームをやるぞ!」って体がウズきますよね。それが音楽の力なんだと思います。主題歌だけじゃなくて、BGMもそうですけど、音楽がなかったらゲームはすごく寂しいですよ〜。ゲームの感動的なシーンは音楽の力で何倍もイメージがふくらみますからね。だから、この『エルヴァンディアストーリー』でも、プレイヤーの皆さんが「ライオンの翼」といっしょに歩いていってくれたら嬉しいです。

−−『エルヴァンディアストーリー』への印象はいかがですか?

米倉:本当に有名なクリエイターの方たちが集まっている感じですよね。藤原カムイさんのイラストも、すごく世界に入り込めるし、幅広いユーザーに興味を持って楽しんでもらえるんじゃないかと思います。それと私としては、今回のお仕事でまた、結城比呂さんとご一緒できたのが印象に残ってますね!

−−ところで、プライベートでゲームはプレイされる方なんですか?

米倉:やばいですよ!私。ファンタジーRPGなんて、一度ハマってしまうと世界から抜け出せなくなりますから(苦笑)。あたかも自分が冒険して戦っているのがすごい楽しいんですよね。ラストの敵を倒せるレベルなのに、クリアしたくないから最初の街に戻っちゃったり。本当にゲーム中心の生活になってしまうので、しばらく遠ざかっていたんです。だけどこの『エルヴァンディアストーリー』だけはやらないと(笑)。もう今からウズウズしてますから。

■主題歌「ライオンの翼」

米倉 千尋氏

『起動戦士ガンダム第08MS小隊』のオープニング曲「嵐の中で輝いて」でデビュー。『封神演義』『カレイドスター』などいくつもの大作アニメ・ゲームの主題歌を手がけるシンガー・ソングライター。

株式会社リイド社「月刊少年ファング」2007年6月号より